ベートーヴェン 交響曲第番9番二短調作品67 「合唱付」

指揮 山田一雄
ソプラノ 大島洋子
メゾソプラノ 西 明美
テノール 大野徹也
バリトン 木村俊光
札幌アカデミー合唱団・札幌放送合唱団
合唱指揮・宍戸悟郎
札幌交響楽団
25NW-3004 (1990)
[録音データ]
1991年5月20日(第325回定期)
北海道厚生年金会館(デジタルライヴ録音)
ファンダンゴレコーズ
寸評1:ヤマカズ最後の魂の叫びを聴くような稀有の第9である。時間とともに徐々に熱を帯び、第3楽章、第4楽章は音全てに魂の篭った迫真の名演奏である。
音楽全体に人の温もりと情熱が脈打っており、多少のアンサンブルの乱れはあっても、ショウウィンドウのマネキンのように整った有名オーケストラのスタジオ録音演奏では絶対聴けない生々しい血の通った音楽がここにはある。
バリトンの木村俊光を始め、ソリスト達も素晴らしい歌唱力でヤマカズに応えている。独唱が合唱の位置にいるのか、ソロの声が遠くに録音されているが、こちらの方がかえって自然なのかもしれない。
ヤマカズはこの第9を最後に急に逝ってしまった。日本人は時に近くにいる大きな存在を過小評価してしまう傾向がある。ヤマカズは欧米の歴代の名指揮者達と肩を並べる本当に偉大な指揮者ではなかったのか(S.W.2004.3.18)。
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