ドボルジャーク 交響曲第8番ト長調・9番ホ短調「新世界より」

指揮 尾高忠明(音楽監督)
札幌交響楽団
SIGCD110(2007)
[録音データ]
2007年3月28・29日
札幌コンサートホール・Kitara大ホール
収録:フローティング・アース(英国)
製作・発売:シグナム・レコード(英国)
コメント1:札幌交響楽団との海外レコーディング・セッションはとても楽しいものだった。優れたスタッフ、素晴しいホール、好環境のもと、
札響団員が緊張感の張りつめた中で、立派に演奏してくれたことを心から嬉しく思う。
(札響音楽監督、尾高忠明、2007.11.10)
コメント2:今回のレコーディグ&リリースは札幌交響楽団の創立45周年記念事業の1つとして実現したものであり、オーケストラのメンバーとマエストロ尾高のレコーディングに対する凄まじい気合と集中力が演奏からストレートに伝わってくる。
世界各国のオーケストラのレコーディングでセッション録音が大きく減少しライヴ録音が中心となっている現状で、敢えてセッション録音に取り組んだ尾高&札響の姿勢は高く評価されるべきものであろう。札響の本拠地である札幌コンサートホールKitara で2007年3月28日と29日に録音が行われたドヴォルザーク。
日本が世界に誇る名演がまた1 つここに誕生となったのである。
(タワー・レコード商品解説より、2007.11.13)
コメント3:Kitaraの美しい響きと、札響の透明感のあるクリアなサウンドは、収録中にもエンジニアのマイク・ハッチが賞賛してやまなかったが、
こうして完成したCDを聴いてみると、その言葉がたんなる社交辞令ではなく、まさに札響の美質を言い当てていたことが実感できるだろう。尾高監督とオーケストラの全員が、これまで何度となく演奏を重ねてきたドヴォルジャークの交響曲と新鮮な気持ちで向き合ったことで、
札響ならではの爽やかな響きに昇華させたことは賞賛に値しよう。世界の音楽ファンからどのような反響が寄せられるか、大いに楽しみである。
(評論家、岩野裕一、2007.11.10、ライナー・ノートより)。
寸評1:早速聴いてみましたが、両曲ともに素晴しいテンポ感と極めて美しい響きに満ちた名演奏です!録音も素晴しくキタラの響きが非常によく捉えられています。皆様も是非聴いてみてください。
(SW,2007.12.9)
寸評2:すばらしい!新世界が大変な名演です。日本の地方オケながら大変な健闘ぶりで、質素な仕上がりであって魅力的、ボヘミア系の演奏、ドイツ系のものとも異なる魅力であり、この交響曲を見直しました。ところで、このCDは日本のレーベルではなく、輸入盤です。
札響が国際化しているのでしょうか?ともかく良かったです。
( 関西、恐怖のタヌキ男 2007.12.1、HMVレビューより)
寸評3:最高! 11月定期の会場で買いました。企画の最初が「新世界」ということはやっぱり大向こうを気にしているのかなとも思っていましたが、聴いて思わずうなりました。
鳴らしすぎない透明度の高いバランスで、個々のパートのアンサンブルをよく聴かせています。楽団としての札響の、そして録音会場としてのホールの水準を、国際的にアピールするに足るだけのCDだと思います。音楽そのものも曲の姿をよく表現した名演です。
だまされたと思って買ってみてください。
(北海道、造り酒屋、2007.11.17、HMVレビューより)
寸評4:待望の1枚。早速予約しました。札幌ではこの11月の定期演奏会で発売されるそうです。札響のCD前回は2000年のあの名盤の「波の盆」を収録したシャンドスの録音でした。kitaraの響きがとても良く、札幌は湿度も適度で札響のサウンドは本当に魅力的です。
それでは聴いたらまた書かせて頂きます。フライング失礼しました。
( 長野県安曇野市、安曇野のカラヤン、2007.11.3、HMVレビューより)
寸評5:奇を狙うことなく、むしろ劇的なところを抑え、楽譜を忠実に実現した素晴らしい演奏だ。8番の第一楽章でフルートがソロを吹いてドボルザークの雰囲気が整い淡々とドボルザークの世界が描かれる。
大向こうを納得させようと大風呂敷を広げる演奏が多い中、洗練された音と、且つ朴訥としたこのドボルザークの世界は、何回も何回も聴きたくなる演奏だと思う。
札響は国際化し、弦楽器を中心に世界にアピールできる実力を備えたと思うが、この演奏を聴いてみると、むしろ追い求めているのが札響固有の音の確立であり、非常に好感を覚えるものである。
( 長野県安曇野市、安曇野のカラヤン、2007.12.16、札響CD掲示板より)
寸評6:とっても柔らかな音で優しいドヴォルジャークだと思いました。柔らかくて優しい(特に弦パート)音色がドヴォルジャークの音楽に感じる『郷愁』のようなものを、表現しているように感じました。
場所はKitaraだし録音も良いのでしょうが、ウチの再生機器はショボイし、あまり関心が無いので録音に関しては良く解りません。
専門的なことは解りませんし詳しい解説もできませんが、あまり猛々しくない穏やかな演奏が、私は好きです。
白樺の木立の向こうに夕陽が沈んでゆく景色
夕焼けでオレンジ色に染まった景色
そんな景色が浮びます。
(Traviata、2007.12.1、荒木均さん札響HP掲示板より)
寸評7:第8番〜今まで聞いたことがないくらい鮮明な描写だと思います。
感情に任せるのではなく、すごくゆっくりとしたテンポでまるで クレンペラーが指揮している? なんて思うくらいのテンポなんですが、それがすごく 良くって楽譜が鮮明に浮かんできます。
9番(新世界)はまた違った印象でしたが、晩秋の雰囲気たっぷりです。
(ta-to、2007.12.5、荒木均さん札響HP掲示板より)
寸評8:札幌交響楽団によるドヴォルザークのCDが出て、聴いてみました。尾高忠明の指揮で、ドヴォルザークの8,9番、幾多の名演のある曲ですが、このCD良かったです。特に新世界、こんな瑞々しいサウンドもあるのかと驚かされるほどのものであり、新しく曲を聴きなおすような驚きものあり、日本の地方オケが、こんな水準の演奏をしていて、感激しました。このコンビ、FMライヴでいろいろ聴いているものの、このCDは良く出来ています。今の、日本のオーケストラ水準の高さを見せています。
このCDは、国内盤ではなく、輸入盤です。尾高のCDは国内盤ではなく、海外のレーベルによるものが多いのですが、こういう日本のオーケストラの名演が、日本のレコード会社でなく、海外から発信されるのは複雑な思いもあります。しかし、こういう傾向は良く、今後も続けて欲しいです。
(快人たぬき人間、2007.12.3 クラシックのしゃべり板、掲示板より)
寸評9:9番の4楽章、トランペットを聴くだけでも一聴の価値あり。柔らかく美しい音色ながら、しっかり主張し、kitaraの音響と相まって、CD全体としても最高の出来映えと思います。カラヤン&BPOのデリカシーに欠けた軍隊トランペットと比べると、
なんて美しいのだろうと惚れ惚れします。
(札幌市、札響ファン、2008.1.6 HMVレビューより)
寸評10:ドヴォルジャーク8番はひきしまった響きの中、聴こえてくる木管ソロが驚くほど高品質。第2楽章では、木管のメロディーにあわせ、弦が繊細にスケールを奏でる愛らしいパッセージなどは絶妙である。
有名な「新世界交響曲」もまたすばらしく、第2楽章のコール・アングレのソロはKitaraの優れた音響のもと、透明感をたたえ洗練されている。
(イギリス、エドワード・グリーンフィールド氏、2008.2.22、英国グラムフォン誌)
寸評11:
すばらしい。両曲とも尾高二度目の録音。CDの裏表紙にpoised accountsというレーベルの宣伝文句がついている。「冷静な演奏」というような意味だが、まさにそのようなドヴォルザークである。悪戯に興奮を煽るようなところはないが、室内楽的に纏まっており精度が高い。
ヴァイオリンが高音部でやや細くなるが、これは日本のオケの通弊だからしょうがない。その代わり、内声がすっきりと見通せ、音楽的だ。磐石のスタジオレコーディングである。音も優れている。
(さいたま市、七海耀、2008.1.29、HMVレビューより)
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