2001年

TAKEMITSU・HOSOKAWA・A.OTAKA

Fantasy for Organ and Orchestra
Nami no Bon・Ran
Memory of the Sea (Hiroshima Symphony)


Tadaaki Otaka Conductor
Brian Ashley Organ
Sapporo Symphony Orchestra
CHAN 9876 (2001)

[録音データ]
2000年5月8〜11日
札幌コンサートホール、"Kitara"
CHANDOS(イギリス)


寸評1:これは札響史上、歴史に残る名盤に違いない。特に武満の「波の盆」は私たち日本人の感性に静かに訴えかけてくる何かがあり、 訳も分らず沈黙してしまう。幼い頃、自分を大切にしてくれた母の事だろうか、家族のことだろうか、忘れがたい故郷か。とても懐かしい響きだ。尾高と札響が醸し出すこの響きを武満は予感していなかっただろうか。 ライナーノートに尾高か団員とともに涙した演奏と書かれている。武満が札響を「自分の音楽を最も表現できるオーケストラ」と言った意味が良く理解できる。今、もし札響のベストCDは?、と問われれば、私はこの盤のこの曲が最も素晴らしい!、と答えるかもしれない(SW.2004.2.7.)。

寸評2:これは………本当にいいですね。日本人だから日本人の作曲家の曲に郷愁を覚えたり、子供の頃を思い出したり、懐かしさにひたったりしますが…そうした感情を差し引いて、ただ純音楽として聴いてみても、普遍的な良さを感じさせられるCDですね。尾高さんの指揮、歌わせ方も絶妙ですが、札響のひびきが本当に良いですね。演奏が札響で本当に良かった!これは世界に誇れる演奏であり、録音ではないかと思います。武満さんの「波の盆」だけではなく全てがいい。実は今週に入ってこのCDばかり聴いています(ムラビンスキー指揮のチャイコフスキーを聴き始めてすぐに嫌になって、このCDを取り出したりしました)。正直このCDを知りませんでした。若井先生のホームページからの紹介と玉光堂さんの薦めがなければ出会いませんでした。 ありがとうございました(長野県、横尾 順氏、2005.4.6)。

寸評3:オーケストラが本当に巧い。名前を伏せて聴いて札幌交響楽団と言い当てられる人はなかなかいないのではないか?「波の盆」を初め尾高さん指揮は実に的を得て素晴らしく、日本人だからというのではなく、クラシックファン必聴のCDだと思う。個人的には、やはり「波の盆」がじーんと来て泣けてしまった。他の曲も本当に素晴らしい。このCDに出会うことができたことを幸せに思う (安曇野のカラヤン氏, 長野県穂高町 2005.4.5、HMV Japan より)。

寸評4: 「波の盆」は、自分の音楽に「歌を取り戻したい」と言っていた武満の心が聞こえる。「乱」組曲もマーラーの「大地の歌」になりそうでならない、紛れもない武満の世界だ。細川作品も素晴らしい。大体こういうCDが外国のレーベルによって作られるところが、日本のレーベルの情けないところである (七海耀氏, さいたま市 2004.6.11、HMV Japan より)。

寸評5: 2月25日に尾高指揮、札響の演奏による武満プログラムの定期演奏会を聴いてきたが、「波の盆」はやはり武満さんの傑作だ。また、札響は武満作品の表現者として世界で随一の存在であり、躊躇されているリスナーの皆様は是非このCDを聴いて頂きたいと思う。「波の盆」には日本人の忘れてはいけない心があり、それを思い出せるという意味でもこのCDの価値は非常に高い。 (安曇野のカラヤン, 長野県安曇野市 2006.3.6、HMV Japan より)。

目次へ