チャイコフスキー 交響曲第1番ト短調作品13 「冬の日の幻想」

指揮 秋山和慶
札幌交響楽団
25NW-3003 (1991)
[録音データ]
1991年9月19日
オーチャードホール、東京(デジタルライヴ録音)
音源提供:NHK
ファンダンゴレコーズ
寸評1:オーチャード・ホールの残響のためか札響の響きはやや柔らか味を帯びて録音されている。新雪を連想させる弦の美しい透明な響きはまさに札響独特のものだろう。
木管群の音質も弦とよく調和し、安定した金管群とともに説得力ある響きを創り上げている。私が昔から知っているスヴァトラーノフ、ソビエト国立交響楽団の鋭く厳しい「冬の日の幻想」と比較して、
やや穏やかではあるが、美しい雪に包まれた北国の冬の情景を十分に表現した好演である(S.W.2004.4.19)。
寸評2:極めて質の高い演奏。バイオリンをはじめとした透明感のある弦楽器群、柔らかな木管楽器群、ホールを優しく包み込む様な金管楽器群が作り出す滑らかなアンサンブルは極上で、この曲のトップに君臨する素晴らしい演奏。終演後の喝采はもっともで東京の聴衆も札響のレベルの高さを認識したのではないだろうか?
ここに描かれている冬とは凍てつくロシアの様な光景とは違い、ある意味では雪融けから初夏にかけての爽やかな北海道といった趣であり、それは札響がもたらす新しい価値の創造である。あるいは真冬に、春から初夏を待ち望む北海道の人々の気持ちを表現しているのであろうか?札響とマエストロ秋山の演奏は本当に見事である。心から安心して委ねられる新しいチャイコフスキーに心から敬意を表したい(長野県、横尾 順氏、2006.4.29)。
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